【アサヒビール大山崎山荘美術館】安藤忠雄建築と英国風別荘で鑑賞できるおすすめ展示品5選【コレクション展】#33

京都

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アサヒビール大山崎山荘美術館(京都)

実業家が風光明媚の地に建てた英国風の山荘を大切に保存・整備して開館した美術館です。

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建物が素敵で行ってみたいけど、美術品の鑑賞を楽しめるか不安……

安藤忠雄の建築があることで有名な美術館ですが、展示の見どころが分からない方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、私が実際に見た作品の中から、大山崎山荘美術館で絶対に見ておくべきコレクションを厳選してご紹介します。

この記事を読めば、大山崎山荘美術館が所蔵する作家や作品の特徴がつかめるので、大山崎山荘美術館の見学をより充実させることができます。

結論から言うと、大山崎山荘美術館の見どころは、モネをはじめとする絵画の「色彩」や「民藝運動」ゆかりの作品群です。展示品が、建築や調度品を含めた室内空間と調和していて、素晴らしい鑑賞体験を得ることができます。

庭園やテラス付きのカフェもあり、至福の静かな休日を過ごすことができました。正直なところ、誰かに教えるのをやめて、自分だけのとっておきの場所にしたくなるほどです(笑)

具体的な作品ラインアップはこちら!順番に解説します。

安藤忠雄建築と英国風別荘で鑑賞できるおすすめ展示品5選

安藤忠雄「地中の宝石箱」

クロード・モネ《睡蓮》連作 1914-17年(大山崎山荘美術館蔵)

睡蓮が咲く池の水面。クロード・モネの有名な連作の一つです。

大山崎山荘美術館は、関西でモネの「睡蓮」が見られる有数の美術館。安藤忠雄設計の展示室「地中の宝石箱」という素晴らしい空間で鑑賞することができます。

椅子に腰掛けて少し時間をとり、庭園を眺めるように過ごすのがおすすめ。睡蓮の花と葉だけでなく、水面に映る周囲の自然、水中の水草などいろいろなものが見えてくると思います。

モネが描きとめようとした、移ろいゆく光の一瞬の色を味わってみてください。

オディロン・ルドン《女の顔》1910年(同館蔵)

こちらも豊かな色彩の世界。モネの「睡蓮」と合わせて見たい作品です。

画面には、深緑、赤、黄、エメラルドグリーンなどさまざまな色が見えています。そしてその真ん中に、女性の顔のイメージがぼんやりと浮かび上がっています。

色もイメージもはっきりとした形を持たず、変わり続けそうです。心に浮かんでは消える一瞬の風景を表わしたような世界です。

オディロン・ルドンは、モネと同じ1840年生まれで、晩年はこのような色彩表現に優れた作品を残しました。印象派とは対極にある、内面の色彩世界が広がる世界です。

河井寛次郎《青磁釉辰砂差瓶(せいじゆうしんしゃさしへい) 》1924年頃(同館蔵)

鮮やかな朱色がアクセントの青磁の瓶。釉薬の色が美しい作品です。

青磁釉の水色は透明感があります。辰砂釉(しんしゃゆう)の紅朱色が引き締めています。絵画のような色彩の美しさがあります。水中を泳ぐ金魚のようにも見えてきました。

あなたは、この色がどのように映るでしょうか。

黒田辰秋《貝象嵌色字筥(かいぞうがんいろじはこ)》1928年頃(同館蔵)

「色」の一字をかたどって貝をはめ込んだ箱。柳宗悦や河井寛次郎らの民藝運動に加わった黒田辰秋の初期の代表作です。

民藝運動とは、手仕事によって生み出された民衆的工芸の中に美を見出そうとした芸術運動。本作も、デザイン性や技術の高さが目を奪います。

大山崎山荘美術館は、民藝運動を支援した山本為三郎のコレクションを収蔵しています。山荘の室内空間と展示作品が調和する、素晴らしい美術館だと思います。

黒田辰秋《欅拭漆食卓(けやきふきうるししょくたく)》《欅拭漆肘掛椅子》《欅拭漆椅子》1928年頃(同館蔵)

木工芸・漆工芸家の黒田辰秋による欅拭漆のダイニングテーブルセット。美を兼ね備えたアンティークな家具です。

造形は四角と曲線を簡素に組み合わせています。なんといいますか、木材に無理をさせていない感じです。木材の質感や色合いが格調高さを与えています。

驚いたのは制作年です。100年近く経ってこの状態。本当に良いものは長持ちするのですね。

こんな食卓と椅子で毎日食事をしてみたいなと思い、ついつい木製のダイニングテーブルを探してしまいました。




おすすめショップのリンクを下に貼っておきます。みなさんも、気分が上がるようなお気に入りの家具を探してみてください。

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今回の紹介は以上です。

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