【展覧会 岡本太郎】岡本太郎作品を観ると元気が湧く理由【大阪中之島美術館】#6

企画展

こんにちは、あしあです。

大阪中之島美術館で開催(東京都美術館、愛知県美術館を巡回)されている「展覧会 岡本太郎」に行ってきました!(所要時間約80分)

岡本太郎といえば、《太陽の塔》「芸術は爆発だ!」の名言がまず思い浮かびますよね。

また、渋谷駅の巨大壁画(《明日の神話》)の印象が強い人もいるかもしれません。

「史上最大のTARO展」と銘打たれた本展。

具体的に何が体感できるの?

そんな疑問にお答えできるように鑑賞を振り返ります。是非最後までご覧ください。

ふりかえる

結論から言うと、「展覧会 岡本太郎」は元気が湧いてくる展覧会でした。

一体どういうことでしょうか。

「なんだ、これは!」な作品たち

岡本太郎の作品はぶっ飛んでいます。初見で思わず「なんだ、これは!」と叫びたくなる作品ばかりです。

たとえば、《森の掟》の猛獣にはなぜかチャックが付いています。痛ましい場面ですが、逃げまどう者はユーモラスです。寄り添いあう人と憎しみの顔が混在しています。

《重工業》というタイトルの絵になぜかネギが大きく描かれています。

《燃える人》の描かれている目のかたちはばらばらです。

《空間》に対置された2つの物体は、質感が相反していて調和に欠けます。

《歓喜》は綺麗な形のお寺の鐘からトゲが突き出ています。

そして、あちこちの作品にヘンテコな「眼」の生き物が登場します。

しかも、休憩スペースに用意された《坐ることを拒否する椅子》は座り心地が非常に悪い(笑)

これらの作品を見て、面白いと感じるかもしれません。

受け入れられないと感じるかもしれません。

いずれにせよ、あなたの心が活発に動いている証拠です。

つまり、岡本太郎の作品鑑賞はエネルギッシュなのです。

ちなみに、初めて岡本太郎の絵を見て「わけがわからない。ピカソみたい。」と思った方は、むしろ美術のセンスがある人です。

なぜなら、岡本太郎自身がピカソの絵を見て感動し、ピカソを超えたいと思っていたからです。

鮮やかな色面、力強い線の筆致

岡本太郎の絵画の特徴は、色調が明るくビビッドなことです。特に、黄色を多用しています。

一般的に、これらは気持ちをポジティブにしてくれる色と言われています。

実際僕は《建設》《ドラマ》の鮮やかな画面の前に立っていると、本当に前向きなエネルギーを感じました。

のちに、黒い線もまた岡本太郎の特徴になってきます。

そして、《愛撫》に登場する生き物など、岡本太郎が描く黒い線は力強く、生命力に満ちています。

縄文土器との出会いをきっかけに、岡本太郎は呪術的な民俗文化にインスピレーションを受けました。

それゆえ、彼の作品は日本人の魂に響くパワーがあるのでしょう。

岡本太郎の生き様がうかがえる

人間・岡本太郎の生き様が表れたような作品も多く展示されています。

たとえば、《疾走する眼》はまるで岡本太郎の盛んな好奇心を丸ごと具現化したような生き物でした。

そして、彼の人生の集大成ともいえる《雷神》(未完)。

最後にこの作品と対峙した瞬間、岡本太郎自身からエールを送られている気がして、勇気を奮い起こされました。稀有で不思議な体験でした。

まとめ

以上のように、「展覧会 岡本太郎」には元気になれる要素がたくさん詰まっています。

みなさんも是非行ってみてください。

元気を出したいなら、「岡本太郎」を観に行こう

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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